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復食:やっと食べられる

一週間ぶりにものを食べる
病気の場合は点滴で栄養を摂れるし、遭難でもしなければ、こんな感覚はなかなか経験できない。 復食第一歩はたしか、ごく少量の重湯だった。重湯とは早い話がおかゆの上澄み液だ。で、おかずが梅干のタネ。だったかな。記憶違いがあるかも知れないが、「梅干」ではなく、「梅干のタネ」だったことは覚えている。わざわざ肉をそぎ落とさんでも・・・。

一応、ルールに従ったが、あまり忠実ではなかった。

「一切食べてはならない」というルールは絶対でも
「これくらいの量を摂りましょう」にはサジ加減の余地もある。
小さじが大さじになるくらいはしかたない。人情として…

バイブルによればこの期間が一番大事であり、間違えば断食の効果はなくなる、くらいのことが書かれていたように思う。
「暴飲」「暴食」といった日頃の悪しき食の習慣を作りなおすプログラムの総仕上げであり、ここでもうひと踏ん張り必要なのだが・・・。もういいでしょ。
私にとって、人が7日間、まったく何も食べずに生活するという非日常的なことに対する挑戦と、それをやりきった達成感だけで十分だ。

何も入っていないおろしたての中華鍋には焼きを入れ、
まっさらな包丁をふるって、覚えた料理を作る自分を想像しながら、
梅干のタネを飽きるまでなめていた。